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酸素と新陳代謝の密接な関係《3ヶ月で生まれ変わる人間のカラダ》 弥富接骨院整体院

酸素と新陳代謝の密接な関係《3ヶ月で生まれ変わる人間のカラダ》

 

人間のカラダは、「細胞」という組織が集まってできたもので、その最初は女性の方だけが持っている1個の「受精卵」から始まります。

 

精子と出会うことで受精卵が核分裂を始めてから2個に細胞分裂した細胞は、4個になり、8個になり、16個になり……何度も何度も繰り返して46回もの細胞分裂によって人間のカラダが形成されていき、そして、赤ちゃんとして生まれてくる訳ですね。

 

そして、人間のカラダは、約200種類以上の役割をもった細胞が約60兆個という天文学的な数から構成されています。

 

60兆という数は、ぜんぜん想像できない数ですが、地球上の人口が約60億人と言われていますから、その10,000倍もの数の細胞が人間の中に生きていると考えてみてください。

 

ところで、この細胞分裂は、この世に生を受けた後も絶えず休むことなくずっと続いており、カラダのどこかで傷ついたり寿命が来た細胞は、1秒間に500万個1日では5,000億個が死を迎え、そしてそれと同じ数の細胞が新しく生まれ再生しています。

 

 

これが「新陳代謝」と呼ばれるもので、カラダのあらゆる組織が一定の周期をもって入れ替わりを続けているという訳です。

 

皆さんがよくご存じの肌でいうと、

10歳代では、約20日周期

20歳代では、約28日周期

30歳代では、約40日周期

40歳代では、約55日周期

50歳代では、約75日周期

60歳代では、なんと約100日周期になります。

 

 

お肌のターンオーバーは、基底層から始まり、細胞分裂を繰り返して皮膚の外へと押し上げられながら、一番外側の古くなった角質層がフケやアカとなってはがれ落ちていきます。

 

20歳代までの若い時期は新陳代謝の働きが活発で、常に新しい細胞でカラダが構成されていますが、歳を重ねるごとにこの新陳代謝のペースが落ちてきて、古い細胞が新しい細胞になかなか置き変わらなくなってきます。

これが「老化」の始まりでもあります。

 

 

肌以外では、造血組織、肝細胞などは新陳代謝が活発な細胞に当たり、

筋肉や肝臓などでは60日周期

心臓では22日周期

胃腸では5日周期

と言う感じで、細胞分裂が行われ、古い細胞が新しい細胞に入れ替わっていきます。

 

 

そしてもっとも時間を要するのが、骨の代謝で、90日周期で骨全体では3~5%が順番に新しく生まれ変わっていき、このことは骨のリモデリングと言われているそうです。

 

 

また、細胞の中には新陳代謝が行われない細胞もあります。それが脳細胞や神経細胞です。一度生まれた細胞は自然に死ぬことはなく、ずっと成長し続けますが、ひとたび傷ついた細胞は二度と再生されることはありません。

 

 

さて、この約3ヶ月の周期で細胞が生まれ変わっていく新陳代謝は、健康だからこそ行われているものであり、裏を返せば健康とは、免疫力・治癒力が十分正常に働いて、体内に侵入する異物や体内で発生する老廃物を処理・排出して、細胞分裂が円滑に自由に営まれることで、組織の再生や新陳代謝が行われている状態といえるでしょう。

 

そして、その根本となるのが血行が良いということであり、血液の循環によってカラダのすみずみまで効率的に「酸素」を送り届け、新陳代謝を活発にすることが身体の抵抗力を高めることにもつながっていきます。そして、この新陳代謝をできるだけ正常な状態に保っていくことがアンチエイジングになっていくのです。

 

 

もちろん、血液(特に赤血球)自体も弾力に富み活発で健康でなくてはなりません。

 

赤血球の寿命は約120日(4ヶ月)と言われており、体の組織の入れ替わりと併せて、酸素のチカラによって血液(赤血球)をも元気なものに入れ替えていくことを心がけていくことが大切です。